以前、アナウンサー採用で問われるのは「タレント性」と書いたが、男性アナウンサーと女性アナウンサーの違いを考えると、いまのテレビでのアナウンサーの位置づけも見えてくる。

女子アナウンサーで活躍し知名度が高いのは、小林麻耶、青木裕子、滝川クリステルなど、年齢が20代が圧倒的に多い。 よく「女子アナ30歳定年説」という言葉が週刊誌に出るが、確かに若い年齢に偏っている。

一方、男性アナウンサーだと古館伊知郎、徳光和夫、福留功、草野仁といった、名前が番組のタイトルになる、いわゆる「冠番組」を持つほどのスーパーアナウンサーとも言うべき人のほとんどが、50代、60代。

若くして活躍している男性のアナウンサーは本当に少ないし、逆に女性のアナウンサーで40代、50代になってテレビに出ている人は稀だ。

この年齢の違いは、良いとか悪いではなく、現在のテレビの世界で男性アナウンサーと女性アナウンサーに求められている資質の違いをよく表している。

女性のアナウンサーは番組のメインの司会者の横に座り、アナウンサー自身が主役になることは、あまりない。「華」としての要素が強い。親しみやすく、かわいい、けれども近くにいそうでいないという感じ。

ところが、男性のアナウンサーには番組を中心になって、仕切る人が多い。特にアナウンサーが求められるのは、報道番組、情報番組やスポーツ実況。

報道番組では、政治、経済、そして様々な事件と若いアナウンサーではコメントのしようもなく、年齢に裏打ちされた経験と説得力を求められることが多い。スポーツの実況にしても、刻々と変化する試合を的確に伝えられるようになるには、何年もかかるという世界だ。

女性のアナウンサーでもニュースキャスターを務めたり、スポーツの実況をできる人は少しずつ増えてきたものの、大きな傾向は残念ながらというか変わっていないように思える。



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2007.11.02 Fri l アナウンサー採用 l COM(0) TB(0) l top ▲