自己PR: ■働く場としてNHKを志望した理由とやってみたい仕事 国民の「倫理観」を育てるサービスを国民に提供する職場で働きたい、これが貴社を志望する理由です。『映像の世紀』や心の図書館を謳う『ETV特集』等、社会のあり方を考えさせる倫理性高い番組は、私自身の倫理観を形成する土台でした。NHKによって育まれたモラルある社会作りに貢献したいという思いを、NHK職員として社会に還元したいと考えます。 具体的には、若年層のNHK番組愛好者を増やし、未来を創る若者が社会のあり方を真剣に考えるきっかけをつくる仕事をしたいと思います。「99%が戦争だ!と言っても待ったをかけられる1%でありたい」と説明会で仰ったディレクターの方の思いを、一人でも多くの国民に届けられる編成やイベントを作りたいと考えています。 |
NHKの放送管理を志望している方のエントリーシートで、添削希望のメールを頂きました。テレビ局や新聞社で、記者や番組制作以外の職種を希望する場合、最も気をつけなくてはいけないことがあります。それは、なぜ、その職種を志望するのかということをはっきりさせておくということです。
マスコミで人気のある職種、いわゆる花形として扱われえるのは、言うまでもなく、ディレクターや記者です。面接官もシンプルになぜ、記者やディレクター、番組制作を希望せずに、放送管理を希望するのだろうというのは、単純に疑問に思うものです。
そして、もしかしたら本当は記者や番組制作をやりたいのだけれど、内定獲得を優先して、競争率の低そうな職種で申し込んでいるのではないかと思われてしまうことがあります。
NHKや新聞社だと、入ってから職種の変更はまずないのですが、民放だと営業から番組制作、あるいはその逆という異動は日常茶飯事。営業といった、それほど人気のない職種を会えて志望して、いわば、抜け道のような形で内定をとってから、番組制作に回ろうとしているのではないか。あるいは、単に給料がいいから希望しているだけではないかと思われてしまうのです。
ですから、面接で「記者を希望しようとは思わなかったのですか」とか聞かれたら、このように思われている可能性は高いと思います。
この方のエントリーシートを読むと、自分で番組を作ったほうがいいのではないか、あるいは本当は自分で取材をしたいのではないかと思えてしまいます。
なぜ、放送管理なのかをはっきりさせた志望動機の方が、より強く訴えるはずです。
それと、もうひとつ。表現なのですが、「倫理観」という漠然とした言葉は、避けたほうが良いと思います。というのも、「倫理観」は人それぞれです。憲法改正という「倫理観」もあれば、護憲という「倫理観」もあります。価値観に関わる問題は人それぞれなのです。ひとつの問題に対して、新聞によっても論調は違うほどです。それを育むといわれても、言われた面接官も困ってしまうかもしれません。
また、「倫理観」という言葉は、どこか硬すぎる印象があります。一概に硬いのが悪いとは言えないのですが、政治家の街頭演説のようで、その人自身の等身大の言葉というか、気持ちが伝わる言葉ではないように思います。
ですので、「倫理観」という一般的な言葉で表現するのではなく、例えば「人の生き方を常に真摯に見つめている」(この表現にすべきということではなく、あくまで例えです)といったような、まだ社会経験もそれほど深いわけではない学生としての、伝えたいことの本質は変わらないのだけれど、等身大の表現に変えたほうが、より伝わりやすいと思います。

