自己PR
  「高齢者に合わせた店作りを考えよ」という課題がでました。合わせることは、私の信念である別世界を表現することと相反しています。悩んだ結果、自分の信念を優先させて製作を進め、初回は駄目だしされました。そこで私は課題の条件と向き合い、また自分の信念との両立を目指し、内装を条件に合わせ品揃えで自分らしさを表現することによって達成できました。信念に捉われず条件に柔軟に対応することの必要さを学びました。


今回は、大学での専攻を自己PRにしている方のエントリーシートです。やはり、前回と同じように、改善点はどこか、どう感じたか、このブログを読んでいる方は自分なりに考えてみてください。







ここからが、私の感想です。

まず、内容の前に使っている言葉について。「駄目だし」と書かれていますが、「駄目だし」のような言葉は、エントリーシートといった企業に提出する書類には使うべきではありません。普段、友だちと使っている言葉が、ついエントリーシートに書いてしまうことがある人は意識しておくべきでしょう。何も堅苦しい言葉を使う必要はないのですが、あくまで正式な書類ということを忘れないようにしたいです。

それでは、内容について。専攻を自己PRにするのも有効です。まじめに勉強していたというのは、それだけでアピールポイントになります。

専攻を自己PRにする場合は、専攻内容を徹底的に分かりやすく書くことが大切です。専門的な学問になると、門外漢だとさっぱりわかりません。多少の正確さを犠牲にしてでも、誰にでも分かるように書くべきです。専攻を専門的に書いていいのは、建築学科の学生が、建設会社の採用試験を受けるというような、プロとプロ候補が相対するときだけでしょう。

今回送ってもらった自己PRを読むと、この方の専攻内容の説明だと、分かりやすいとはいえません。もし、専攻と直接結びつかない会社の採用試験を受けるのであれば、まずは自分が何を勉強していたのか簡潔にわかりやすくしてみたらどうでしょうか。

そして、恐らく指導教授なのでしょうが「駄目だし」されながらも、信念との両立させたというエピソード。このエピソードが自己PRにふさわしいとは僕には思えません。

第三者の目線で見てみます。何となく、このエピソード、失礼ながら偉そうだと思われかねません。課題が与えられても素直に考えず、ようやく「信念」との接点を見つけたと言うのは、学生の姿勢というよりも、ある業界ですでに実績を十分出している人の態度のように思われるかもしれないのです。

芸術家が信念を抱くのはいいのですが、採用試験はあくまで会社という集団でしっかりやってくれるかどうか見極めるという要素があります。「この人、うちに入っても素直に仕事をやってくれないのかな」と思われる懸念を生んでしまう可能性があります。

教授との妥協点を見出したエピソードだと、読み手にもあまり前向きに受け取られません。書くべきは、あくまで前向きな取り組みについてです。

そして、この方が頑張って学んできた事実を最もよく表わしている出来事が、教授とのエピソードではないのではないでしょうか。

専攻を一生懸命、信念を持つほど学んできたのであれば、書くべき内容は教授との妥協点を見出したということよりも、なぜその専門が好きなのか、どれほど頑張ってきたのか、どうして信念を抱くまでに至ったのかなど、自分の学んできた前向きな過程を、具体的な体験として書いていった方が遥かにアピールすると思います。




2008.01.29 Tue l エントリーシートの添削 l COM(0) TB(0) l top ▲

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