ウォーレン・バフェット。日本ではそれほど有名ではないが、ビル・ゲイツに次ぐ世界第2位の資産家だ。バフェットは何かを発明したり、あるいは巨額の資産を相続したわけでもない。バフェットが世界的な資産家になったのは、投資だ。

世界第2位の資産家であるにもかかわらず、バフェットの暮らしは大変つつましいものなのだという。趣味といえば、企業の決算報告書を毎日のように読み漁ること。一般のホワイトカラーと変わらないような家に住み、年収1000万円くらいの生活をしているという。資産のほぼ全てを死後、ビル・ゲイツ財団に寄付するとまで宣言した。

バフェットの話を聞いて思ったのは、仕事で結果を出している人は、仕事そのものを愛しているということ。バフェットの楽しみは、資産家になることではなく、投資という自分の「行為」でお金が増えること、そのものだったはず。

バフェットに限らず、例えばイチローにしても、イチローの目的は、野球選手で年俸世界一になることではなく、練習をし、試合に出てヒットを打つ、ファインプレーをするという「行為」そのものが、仕事の喜びなのだろう。打率や年俸といった数値は、「行為」を考えるための材料だ。

あるいは、デイトレードで100億円を超える資産を築いた「ジェイコム男」ことB.N.F氏も、一生使い切れない富を得ながら、それでもトレードを辞められない。何かの雑誌で見たが、服装も無頓着、普段の生活で贅沢をしているでもない。集中力を切らさないために満腹感を恐れて、昼食はカップラーメンなのだという。

B.N.F氏は資産家になるのが目的ではなく、トレードでお金を増やすという行為を愛している。恐らく、ビル・ゲイツにしても、スティーブ・ジョブスにしても同じではないか。愛しているという生易しい表現よりも、没入して、それなくしては生きられないというほど切迫しているかもしれない。

仮に宝くじか何かで10億円が当たったとする。「よかった、これで仕事を辞めて南の島でのんびりしよう」という人はきっと真に傑出した成果を出すのは難しいのだろう、自分も含めてだが。10億円が手に入っても続けたいと思えるような仕事を見出したい。




2008.01.26 Sat l 就職活動を考える l COM(0) TB(0) l top ▲

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