![]() | 絶対内定2009―自己分析とキャリアデザインの描き方 (2007/09/07) 杉村 太郎 商品詳細を見る |
就職本のなかでも、最も有名で最も売れている本だろう。こういった就職本は実は諸刃の剣だ。
正しい使い方は、考える手がかりにするということ。自分がどんな仕事をしたいと思っているのか。仕事に何を求めるのか。どんな仕事が向いているのか。ほとんどの人は、漠然としてはっきりわからないというのが正直なところだろう。僕自身も、就職活動の頃、やりたくないことはすごくはっきりしていたが、何が本当にやりたいのかというのは良くわかっていなかった。
就職本に書いていること、テーマを自分なりにぼんやりとでも考えてみる。考えるという行為を積み重ねることで、何となく見えてくる自分の姿がある。そうやって考えた積み重ねは、仕事選びに大切なのはもちろんのこと、面接にも効いてくる。なぜなら、面接の想定問答集をつくって、全ての答えを用意するのは不可能だからだ。想像もしなかった質問をされて、とっさに答えるには、結局、自分自身の想いが固まっていないと、しっかり話すこともできない。
逆に危険な就職本の使い方は、受験勉強の英単語の問題集のように使ってしまうこと。絶対的に正しい答えがあって、それを事前に丸暗記しようとする。考えるということを積み重ねていない「答え」はすぐに見抜かれてしまうし、準備していなかった質問をされた時点で、アウトになってしまう。それでは、すごく弱い。
1ページ1ページを大切に読むというよりも、自分自身が就職に何を求めるか漠然としている人が、自分の気持ちを固めるきっかけにするのに役に立つ本だと考えたい。そういった就職本のなかでは、最も上手く仕上がっている本だと言える。


