なぜ先輩社員と新卒で入る社員と違う所属などというややこしい仕組みにしたのか。一言で言えば、給料を安く抑えるためだ。

テレビ広告の先行きがかなり厳しい、テレビ黄金時代が終わったというのはテレビ局社員の共通認識だ。そして、テレビ広告が少しくらい落ち込んでもやっていけるような体制にしたいと経営者は考えるようになった。だから、まずはこれまでのような極めて高い給与体系を維持するのはこれから困難になってくるので給料を下げようという発想だ。

ところが、マスコミというのは日経新聞を除いて、ほとんどが組合の力がかなり強い。だから、年収を下げたいといっても経営者の思うとおりにはならない。そこで考えたのが、今いる社員とこれから入る社員は所属会社が違う。だから、給与が違うのも当たり前という「奇手」を編み出した。これならすでに入社している社員の給与に手をつけないので、組合の抵抗も少ない。

TBSテレビ東京放送でどれくらい給料が違うのか。大体、2から3割は少ない。退職金や年金の仕組みも当然違う。会社は実力主義の給与体系にしたのでTBSテレビの社員でも成果を出せば、東京放送の社員以上の年収になるというが現実にはほとんどない。

経営者としてみれば高すぎる賃金を抑えるというのは自然な発想かもしれないが、最大の問題はその「つけ」を組合も経営も一緒になって、自分たちの権益はしっかり守って、その代わりにこれから会社の将来を担っていく若い世代だけに押し付けたことになる。

少なくとも収入だけを考えれば、仮にTBSテレビと他のテレビ局の内定の両方を取れたという恵まれた人は「TBSテレビ」に入るのは考えたほうがいい。




2008.01.08 Tue l マスコミ裏事情 l COM(0) TB(0) l top ▲

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