もしもご迷惑でなければ、お会いして直接お話をさせていただき、アドバイスを頂きたいのですが、叶いませんでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。ご連絡お待ちしております。



ブログのメールフォームから連絡をいただきました。

自分の就職活動のとき、当時は今のように個人情報保護法とかうるさくなかったので、大学の就職課には企業ごとに出身大学から企業に入られた方の名前や部署、電話番号などの連絡先が置いてあった。名簿の連絡先を見て、出社直後とか夜ではなく、OBの方が事績にいるのであれば余裕がある可能性の高い昼休み直後の時間帯を狙って、数人の先輩にOB訪問のお願いをしたことを覚えています。

他人に何かをお願いするというのは大変です。相手は見ず知らずの、しかも年上の方々。同じ大学ということで気さくに応じて頂き、アドバイスしてくれた方もいました。逆に電話で本当に不機嫌に切られたこともあります。

社会人と学生の違いはいくつもあるのですが、ひとつは人に何かをしてもらうというのが、実に大変だということです。

学生時代は僕もそうでいたが気の合う友人や親とか、彼女とか、無条件で協力してくれる人とだけ付き合っていればいいというのがほとんどだと思います。ところが社会人になると、見ず知らずの人であったり、仲の全然よくない人でも、何かを頼まないといけないことが日常茶飯事です。

だからこそ、例えば、企業が人に何かを頼むとき、アルバイトでも正社員でも、必ず給料という形の見返りを払います。アルバイトの高校生でも、1日拘束すれば1万円近くもかかってしまう。店がお客さんに来てもらうために、割引券を配る。営業マンが顧客企業の偉い人に会うために、魅力的な提案、あるいは接待かもしれない、あの手この手を考えます。

勘違いしてほしくないのは、僕が見返りをもらえないからアドバイスするために会わない、逆にメリットがあるから会うとか、そういうことを言いたいのでは決してありません。見ず知らずの他人に何かをお願いするということの大変さ、重みを理解してもらえればということなのです。

会ってアドバイスをする、あるいは依頼に対して返信をする。いずれも頼まれる側からすると、義務でも何でもありません。相手が他に何かができる時間を犠牲させる行為でもあるのです。

だからこそ、他人にお願いをすることの重さ。それと同時に逆に何かをしてくれる人、親であり、友人であり、彼氏彼女かもしれないですが、ありがたみを感じてほしいと思っています。

テレビ局でも番組制作の担当者は、一流と言われる俳優やタレントを自分の番組に出演してもらうため、日頃から信頼関係をつくる努力をしています。視聴率を取れるといわれるトップクラスになればなるほど、単に決められたギャラを払えば出てくれるというものでは決してありません。報道の記者でも取材相手に話を聞き出すため、夜ごと取材相手の自宅に通って、関係を築いていきます。テレビ局の他の部署、営業でも、映画事業でも、どこでもそうです。

そして、こういう人に何かをしてもらうための努力というのは、テレビ局に限らず、どこの会社でも毎日行われていることです。

マスコミなど競争倍率の高い企業での最近の面接は、内定が近くなればなるほど、長時間化しています。これは、1次面接で聞くような、事前準備で概ね対応できる、模範解答の自己PRや志望動機だけではない、その人間の素の姿を少しでも露わにしたいという意識の表れです。

そういう長時間の面接、人間性を少しでも露わにしようという場面で、日々、他人に何かをしてもらうため、人を巻き込んでいくために知恵を絞っている面接官に、言葉じりだったとしても、言い間違いだったとしても、他人への依頼心、あるいは他人が困っている自分に何かしてくれるのが心のどこかででも当たり前と思っているかのような意識が見えてしまっては、致命傷になりかねません。

きつい言い方に聞こえたかもしれません。あるいは、言いたかったのはそうじゃないと思われたかもしれません。けれど、そういうふうに思われてしまう余地を仮にメールの言葉じりであったとしても作っては、決して良くはないと思いました。

私の見解でよければ、直接会うという時間的にも精神的にも負担の大きい形ではなく、ブログのメールフォームでいただければ、時間の余裕がある範囲でお答えしたいと思っています。



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2008.12.14 Sun l 就職活動を考える l COM(0) TB(0) l top ▲

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