![]() | 自分の会社をつくるということ (2005/06/24) 経沢 香保子 商品詳細を見る |
かなり前に読んだ本なのだけれど、働くということについて考えるという意味で、改めて感想を残しておこうと思う。
彼女のビジネスは極めて特殊な業態であること、年商1億で年収3000万は普通のビジネスでは相当困難なのは、仕事に携わったことがある人ならすぐに分かるはず。
彼女の支持者、起業塾に通う人の多くは育児や仕事との両立を真剣に願う、普通の女性だろう。
普通の女性たちが本を読み、数十万を払って塾に通い、勤めている会社を辞めて、起業する。
そして、大概は失敗する。今も倒産件数は起業数を大きく上回っている。
実際の起業よりも起業を語ることの方が儲かるということを彼女の存在自体が証明している。
真剣に生きて働きたいと願い起業を考える人は多い。著者が罪深いのは、そうした普通の人々の真摯な思いを商売にし、自分の年収3000万を実現してしまっていることではないか。
既存の会社が働く人間に十分に希望を与えられないという現実、メディアが既存の情報を拡大再生産してしまうという現実、著者と本書は、そうした現実が生んだあだ花ではないか。


